2012年9月13日木曜日

海の工事は「お静かに…」

海上で行われる架橋工事や、海中で行われる石油掘削。その「騒音」に悩まされているのは…、海に暮らす「クジラたち」だ。彼らは人間以上に音には敏感である。

その騒音問題を解決すると期待されるのが「気泡のカーテン」。気泡には音波を吸収・反射する性質がある。騒音の発生源を泡のカーテンで取り囲めば、「静かな海を取り戻せる」という寸法だ。

音を遮るのに最も効果的なのは「ソフトボール・サイズの気泡」。しかし、そのサイズの気泡は「すぐに壊れて小さくなってしまう」。そこで開発されたのが、ソフトボール大の「風船」。その中には空気が入れられている。この風船を鈴なりに並べてカーテン状にすることで、騒音を40デジベルも抑えられることが確認された。



出典:
ナショナル・ジオグラフィック2012年9月号
明日を読む「空気でつくる海の防音壁」

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