2012年12月11日火曜日

氷河時代から生き続けている樹木


世界最古の樹木。

それはなんと、最後の氷河期から生き続けている。

スウェーデンで生きているというその樹木は9,550歳。地上部こそは当時のものではないといえ、地下の根っこの生命は脈々と受け継がれている。

樹種は「ドイツトウヒ」というもので、ヨーロッパでは伝統的な「クリスマスの木」として有名である。



この驚くべき長寿の理由は、その再生能力にあるという。

「幹の部分の寿命は600年だが、幹が死んでしまうとすぐに、同じ根元から『新しい幹』が生えてくる」



樹木の寿命は人間のモノサシでは到底測れない。

「1,000年以上生き続ける樹木も珍しくはない」

アメリカのカリフォルニア州にある「ヒッコリーマツ」は、地上部の年齢が約5,000年。世界最高齢とされている。根っこに関しては樹齢5,000〜6,000年という樹木がスウェーデンにはゴロゴロある。





そして意外なことに、樹木というのは「樹齢を重ねるにつれて、成長が加速する」。

年をとるほど「樹冠(樹木上部)」が拡大してたくさんの光を受けられるようになるためだ。「光合成で生成される糖の量が増加し、成長が促される」。

樹木はまさに「老いて益々盛ん」なのである。



セコイア国立公園(米カリフォルニア州)にある樹齢3,200年のジャイアントセコイヤ、通称「プレジデント」は、高さが57mで世界で2番目に大きな樹木と確認されている。

まだ大きくなっているという「プレジデント」。「一生成長が続く」。



どうやら、樹木の世界に「高齢化」というものは存在しないようだ。

人生のピークはつねに前方にあり、いつも「今が最高」。

その成長やまさに「天井知らず」。





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