2013年4月29日月曜日

ゴムとなる植物「グアユール」を育てるブリヂストン



25年前、世界3位だったブリヂストンは、4位のファイアストン社(アメリカ)を買収して、グローバル展開を一気に加速。2008年からフランスのミシュランなどを抑え、トップに立っている。



タイヤ世界シェア(2011)

1位 ブリヂストン(日本) 15.2%
2位 ミシュラン(フランス) 14.6%
3位 グッドイヤー(アメリカ) 10.9%



円高にも関わらず、営業利益は過去最高の2,859億円を記録(2012年12月期)。

そのブリヂストンがさらなる成長を目指し、熱い視線を送る先。それは、巨大なサボテンが並ぶアメリカ・アリゾナ州。



ブリヂストンはここに東京ドーム24個分という広大な農地を取得。ここでは、これまでのゴムの木に代わる、乾燥に強い「グアユール」という植物を育てて、その幹根から天然ゴムを取り出すとのこと。

現在、タイヤの原料となる主原料は、熱帯で育つ「パラゴムノキ」の樹液から作られている。ただ、生産の9割もが東南アジアに集中するため、リスクを分散する必要があったのだ。



「グアユール」の栽培は、およそ3年。1.5メートルまで成長したところで収穫となる。

採取したグアユールを乾燥させ、粉砕。「幹」の部分と、「根」の部分から溶剤などで木質成分を取り除くことで、天然ゴムを抽出。

2015年には、グアユール由来によるタイヤの試験生産を開始する予定。



創業から80年以上、成長を続けるブリヂストンは今後とも、新たな植物グアユールとともに益々の成長を続けていくとのことである。







出典:テレビ東京WBS特集
「タイヤで断トツ目指す ブリヂストン」

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